治療の現場から
スモーク(燻製)を手作り:アトピー食事療法 番外編
2021.11.18スタッフブログ
先日、入院患者さん向けの行事として、食材のスモーク調理を行いました(^^)
食材はなるべくヘルシーなものをチョイスして、鶏のささみ、うずらの卵、木綿豆腐です。
下ごしらえはこんな感じ
ささみ
前日に半分に切って塩とブラックペッパーで味をつけ、冷蔵庫で一晩寝かせる(それだけ)
うずらの卵
前日に茹でて殻をむき、麺つゆに漬け込む(めんつゆも手作りしました)
ピンボケですみません
木綿豆腐
前日から重石をして水を切っておく
豆腐の写真を撮り逃しました。
こちらはめんつゆに漬けている卵。
当日の工程
すべての材料は、表面の水分をふき取ったり、冷蔵庫で乾燥させる
豆腐と卵
豆腐は塩とブラックペッパーをふり、卵と一緒にダンボールで手作りしたスモーカーの網にセットする
※今回は入院患者のOくんにダンボールと割箸、網を渡して作ってもらいましたが、キャンプグッズ売り場などでも販売されています。
カセットコンロに小型の鉄板(アルミ鍋などでも可)を置いて、アルミホイルでくるんだ桜チップを強火にかける
チップから煙が出始めたらスモーカーを被せて15分くらい弱火で加熱する
火を止めて15分くらいおき、その後、スモーカーを外す
※今回はスモーカーのサイズが小さくて、内側が少し焦げました。使用するダンボールのサイズには要注意です。
ささみ
しっかり火を通す必要があるささみは、ダッチオーブンの鍋底にチップをセットして網を置き、その上に並べる
カセットコンロで5~10分程強火で加熱、その後、弱火にして10分燻し、火を止めてからも余熱で20分おいて火を通す
こんな簡易な方法でも煙や匂いは出ますので、今回はベランダにカセットコンロを置いてのスモークです
肝心のお味は・・・
豆腐は燻し足りないのか水抜が不足していたのか、やさしいスモーク具合。
ささみとうずらの卵は美味しい!と評判でした☆
ちなみに記事のタイトルには食事療法とありますが、今回スモークした食材がアトピーの食事療法に適したものであるということではなく、めんつゆも含めて「作ったことのないものを自分で調理する」という体験と知識、「調理を楽しむ」という喜びのエネルギーが、患者さんの元気につながると考えてこのようなタイトルを付けています。
今後も美味しい、楽しい、ヘルシーな調理イベントを考えたいと思います。
管理栄養士 木戸脇
入院担当 中川