治療の現場から
喜びワーク 特別編 フレンチ料理人とクッキング!
2024.09.14スタッフブログ
先日、入院患者さん向けの調理体験行事として、野菜がゴロゴロ入ったポトフ作りの会を行いました。
講師をお願いしたのは、入院中の患者さんで、星付きのフレンチレストランで働いていた経歴を持つOさん。
患者さん用のご飯なのでなるべくヘルシーな品をと相談して、手羽元とたくさんの野菜を使ってのポトフ作りを教わりました。
今回はOさんから聞いた調理のポイントをご紹介します。
1.手羽元は前日に塩と胡椒をふり、セロリの葉を上面に葉を置いてマリネしておく。
※細切りにした人参や玉ねぎも加えるとなお良い。
これも、市販の手羽元のラップをはがしてセロリを乗せて一晩寝かせたもの。
2.調理当日、手羽元を煮てスープのベースを作る。
3.人参、玉ねぎ、セロリ、キャベツをゴロゴロ感を残し大きめに切る。
4.手羽元にしっかり火が通ったら、いったん取り出して、スープに人参、玉ねぎ、セロリ、ローリエ、塩少々を入れ煮る。
※今後、それぞれの食材を入れる前にスープの味見をすると、変化が感じられて楽しいです。
5.鍋の野菜に火が通ったら、スープにキャベツを入れて煮る。
※キャベツの味が加わると、一気にポトフらしい味わいに変わります。
※この日は、鍋のサイズの都合で人参・玉ねぎ・セロリを取り出してキャベツだけを煮ましたが、このようにすることで、各野菜の火の通り具合を均一に揃えやすいというメリットがあるそうです。
6.具材を全部鍋に戻して塩を加えて味を調え、ひと煮立ちさせたら火を止めて数時間おき、味をなじませる。
Oさんの働いていたレストランでは、野菜から出汁を取るという料理の基本が試されるポトフは、まかないで作ることも多かったとのことで、具材が大きめなのはなるべく手間を減らすためなんだとか。
調味料は塩しか入れていないのに優しくて深い味わいで、参加していた患者さんも感激していた様子。
管理栄養士の木戸脇は、味の美味しさはもちろんのこと、Oさんが食材(野菜)をとても丁寧に扱っているのが印象的だったと話していました。