11月も好評だった川畑のぶこ先生オンラインセミナーを、12月3日にテーマを変えて開催しました。

テーマは「病気が自然に治る生き方」です。

NPO法人サイモントン療法協会の代表理事であり、認定トレーナーでもいらっしゃる川畑先生。

サイモントン療法は、「がん患者に心理的ケアを行うことで、余命や存命率、QOL（Quality of Life＝人生の質）が向上する」ということから生まれた心理療法ですので、このテーマはまさに川畑先生の真骨頂。

病気の肯定的な側面（恩恵）を探したり、出来事への認知（意味付け）の見直すなどの具体的な手法だけでなく、がんの劇的な治癒を経験した患者さんに共通する行動など、参考文献を示しながら教えて頂きました。

中でも特に印象的なのは、がんが劇的に治癒した患者さんに共通する9つの行動のうち、肉体的な行動は2つのみで、残りの7つは心理的な行動変化だったということです。

川畑先生によると、これらはアトピーにも同じことが言えるだけでなく、「人生の困難を乗り越える方法」と言い換えることもできるとのことでした。

また、
「誰かに助けられることに罪悪感を感じる場合もあると思うが、助ける役割を相手に与えているという側面もある。
もし、助けられることが悪いことだとしたら、あなたも人を助けるべきではないということになるが、実際にはそんなことはない。
役に立つことが出来た側が喜びを感じることだってあるのだから、「今は自分が助けてもらうときなんだ」と捉えて、罪悪感なく休むと良いでしょう。」というお話しも印象に残りました。

入院担当　中川