治療の現場から
献立づくりのポイントとは!? NC21の アトピー食事療法
2021.12.03スタッフブログ
こんにちは(^^)
ナチュラルクリニック21で、アトピー患者さんへの食事療法を担当している管理栄養士の木戸脇です。
今回は食事の献立に関するお話しです。
というのも、入院なさっているアトピー患者さんと話していると、「日々の食事を作るうえで一番大変なのは、献立を考えること」という悩みをたびたび耳にします。
ですので今回は、自宅での食事作りに奮闘しているアトピー患者さんやそのご家族のために、夕食の献立作りのコツをいくつかのポイントに分けて紹介します!
全体のボリューム感を考える
例えばメインが煮魚・焼き魚などの場合、副菜は野菜を多く使ったものにするなど工夫してバランスをとります。
反対に、メインがシンプルであっさりした料理の場合は、副菜はボリューム感を出したいですね。
作業のボリュームを考える
例えば、メイン料理で食材を刻む量が多いなら、副菜はあまり刻む必要がないレシピから選びます。
献立全体での手間を考えて主菜・副菜をチョイスすることで、調理に必要な時間もコントロールできますね。
味付けのバリエーションを考える
メインが甘辛い味付けなら、副菜をさっぱりした味付けにしたり、スパイシーなメインには酸味が効いた副菜を選ぶなど、調味料がなるべく重ならないようにレシピを選びます。
具材が似たようなものだったとしても味付けにバリエーションを加えるだけで、バラエティー豊かな食事になります。
当院の夕食の献立
ここで、ある一週間の夕食の献立表をご紹介します。
夕食なのでメインには動物性のものが入っています。
献立を作るときは、当院で定番となっているメニューそれぞれをパズルのように組み立てていくことが多いのですが、家庭では何日にもわたって献立を決めることはあまりないと思います。
ですので、一般家庭であれば、作って(食べて)美味しかったものや定番化している品は、レシピや特徴を簡単でいいのでまとめておいて、その中から食べたい物やその日の条件にマッチするものを選ぶと、良いのではないでしょうか?
病院が指導する食事療法というと、糖分や塩分の管理などが一般的ですが、アトピーの食事療法は食べ物の質と量をコントロールすることが大切です。
また、当院のアトピー入院の治療食では主食は発酵玄米を基本としています。消化が良くて栄養豊富な発酵玄米は、普通の玄米は消化が悪くて苦手という患者さんにも好評です。
献立を考える際の参考にしてみてください。
当院のアトピー食事療法についてはInstagramでも情報発信中です!