治療の現場から
院内行事でエクササイズ!
2021.02.26スタッフブログ
こんにちは。ナチュラルクリニック21入院担当の中川です。
今日は、院内での入院患者さん向け行事のお話しです。
当院の管理栄養士 木戸脇は、月に一度、入院中のアトピー患者さんを集めて簡単なエクササイズ(体操)の時間を設けています。
日々、アトピー患者さんのための治療食を考えている管理栄養士の木戸脇が、なぜこのような院内行事を始めることになったのか?
それは、入院患者さんの中に、冷えや便秘で悩んでる人が多いことに理由があります。
それらの問題に、食事を通してアプローチしていくことも大事ですが、体を動かして筋力をつけたり、血行をよくしたり、体温や代謝を上げることも、食事療法と同じように大切なこと。そんな木戸脇の思いが、この体操の時間には込められています。
当院では、入院中の患者さんにクリニック周辺の散歩をお勧めしていますが、入院初期は、散歩に出かけることも難しいほど重症の患者さんも多く、そんな患者さんたちにも、室内での体操などで簡単に体を動かすことで、冷え性や便秘を緩和したり、ひいてはアトピーの改善にもつながればという考えです。
そして、当院を退院してからも、入院中に行った散歩や体操のことを思い出して頂ければ、日常生活での体を動かす習慣作りにも一役買えるはず。
少しきびしい言い方ではありますが、入院中のアトピー患者さんには「自分の病気は、自分で良くしよう」という意識を持って頂くことがとても重要になります。
特に退院後は、誰かに食事の準備や生活の管理してもらえるという人は少ないですから、主体的にアトピーに向き合っていく意識も、入院中に身に付けて頂きたいことの一つなのです。
そのため入院中は
●バイオ入浴に関する知識
●体作りの基本となる食事療法
●自分の考え方を見直す心理療法
●筋力をつけることや血流を意識した体操
●自分を見つめ気持ちを落ち着かせる瞑想
などを体験したり学んで頂けるように様々なプログラムを用意していますから、入院した患者さんは、症状が落ち着いてきたら、できるだけたくさんのことを吸収することを心がけてください(^^)
最後に、木戸脇と話していて、
「ちょっと偉そうな言い方だけど、入院は学びの期間やと私は思っていて、みんなには入院中に学んだ事を退院後の生活に生かしてもらって、今よりもっと楽しく、幸せになってもらえたらいいなぁと思っているのよ。」いう言葉がとても印象的でした。
なにかと便利な現代の日本では、意識して体を動かすようにしないと、すぐに運動不足になってしまいます。
この記事を読んで下さっているみなさんにも、血流を良くしたり、筋力をつけたり、代謝を上げたりという意識を持って、日常の中に体操や散歩、運動などを意識的に取り入れていただけたらと思います。
私(中川)も、最近はなるべく歩いて通勤するなど体を動かすよう心掛けていますが、歩いているからこそ見つけられる素敵な景色に出逢えたりもしますよ。